南インドで行ったヨガ合宿についてのまとめ
南インド・コインバトールでヨガ合宿
コインバトールという街で、ヨガの合宿に行ってきました。
サッドグルという聖者がやっているアシュラム、イシャヨガです。
日数は、たったの4日間でしたがとても濃い内容で、また、部屋や全てのサービスにおいて、5つ星ホテルクラスの贅沢さや気遣いでしたので、自分がインドにいることをすっかり忘れてしまうほどでした。
特に、素晴らしいのは、TEMPLE(お寺)と呼ばれていた、瞑想ホール。
ホールは円形状になっていて、天井も丸く、壁沿いにひとりひとりが入って 瞑想できるような小さな洞窟を思わせるスペースがあります。
そして、真ん中に世界一巨大といわれる、シウ゛ァリンガムがそびえたっていて、その姿には圧巻! 初めてここに入った時は、体の数カ所に、痛みを感じました。
いい感じの痛みなんですけどね。
そして、ラマナマハリシがおっしゃる、右側のハート(ハートセンター)に、ずんずんと痛みを感じました。
しばらくすると、詠唱が始まりました。
ベルやシンギングボールの響、美しい歌声が、ホールに、ボワーンボワーンとこだまして、体中に染み渡っていきました。 別の次元に完全に連れていかれました~。
ディヤナリンガム・ヨギック・テンプルの入口
パンフレットを参照して、テンプルについての補足をしておきます。
13.9フィート、約4.2メートルのディヤナ・リンガム このディヤナリンガムは、水銀でできている世界で一番大きい生きたリンガムだそうです。
ここのホールは、ディヤナリンガム・ヨギック・テンプルと呼ばれます。
ディヤナリンガムから出るエネルギーによって、特に瞑想を意識していなくとも、深い瞑想的な状態に入ることができるそうです。
ちなみに、ディヤナとはサンスクリット語で瞑想のこと。 リンガムは、パンフレットには「フォーム」との訳でしたが、リンガムと言えば、この男根の形をしたもののことです。
シヴァリンガムは、破壊と創造の神、またヨガの神、ダンスの神として知られるシヴァ神の男根で、それ自体が、シヴァのご神体とされています。
私が住む町にある聖山アルナーチャラも、シヴァのご神体とされています。
今回、ヨガ合宿中に、これまで知らず知らずに、引きつけられていく場所は、シヴァとご縁がある場所ばかりだということに気づかされました。
このコースで知り合った、フライトアテンダントをしているというインド人の女性にも、「今までインドのどこにいったことがありますか?」と聞かれ、なんとなく、行った場所の名前を全て挙げてみると、
「あなた、ほとんど、シヴァ神と関係があるところばかりに行っているのね! インドで5大シヴァの地と言われるところは、ほとんど行っていますね!
あと1つだけ足りないわね」 と言われ、
もう一つはどこですか?と聞くと、
「ヴァラナシです」 との答えに、少し驚きました。
なぜなら、以前、台湾で、脈を見て前世や未来、現在の状態を見てくださった東洋医学の先生に、
「あなたはインドで、悟りを得た師に出会い、その人の教えを伝えていくことになるでしょう。おそらく、場所は、ヴァラナシでしょう」と言われていたからです。
コインバトールで参加したヨガ合宿の話
まだまだ続きます・・・
ヨガ合宿で、私のルームメイト(アメリカ人)と初めて部屋であったとき、
「どうしてここに来たの?」という話になりました。
私は、「ヨガを教えていて、インドでもっと修行がしたくて・・・」と答えると、
「ヨガインストラクター!?私もよ!」 と、とても元気で、ハッピーなエネルギーで彼女は反応してくれました。
彼女は、とてもヨガが好きで、ヨガインストラクターとしてすごく幸せなんだろうな、と思わせてくれるような反応。
コースの中身はとても濃くて、彼女は、「なぜかすごく疲れる」といって寝てばかりいたので(クレンジングが起きている過程では疲れやすくなりますよね)、
隙間をぬって、二人でちょこちょこヨガの話や、なぜヨガインストラクターになったのかという話もできていたのですが、
数日後に、彼女は元弁護士だったことを知りました。
フランクな彼女からは、あまり弁護士だったと思わせるような雰囲気を感じなかったので、意外でした。
ランチのとき、同じテーブルだった、ほぼ初対面の人が残したパンの耳を捨てに行こうとしたとき
「私、それ食べる!パンの耳が、一番、パンの中で美味しいのよ!」 とうれしそうにパンの耳を食べる姿とか、
アメリカから持参したピーナツバターを、指ですくいとって、そのまま食べて、「あなたもどう?」というところとか。
こんなフランクさ、ちょっと最初は驚きますが、気取ってなくて、個人的には、大好きです~(笑)
さて、そんなフランクな彼女の弁護士からヨガインストラクターへの転向ストーリー!
全く違う職種なので、とても興味深いなと思うとともに、きっとストレスなど大変だったんだろうな~と思い、聞いてみると、やはりそうだったとのこと。
「収入はだいぶん減ったけど、幸せ度は、ぐーんとアップしたわよ」 そう嬉しそうに語ってくれました。
私も、ヨガインストラクターの仕事は、ストレスがなく、それどころか、ストレスからフリーになるための仕事だから、彼女、本当にヨガにめぐり合えてよかったよね~としみじみ思いました。
自分に関しても、ヨガとのご縁恵まれたことに感謝でした。
今度は、小さい二人のお子さんを連れて、インドに来て、インドの叡智を一緒に学びたいそうです。
素敵ですね。
同じクラスの中で、もう一人、元弁護士の方にお会いしました。
彼はスペイン、バルセロナ出身。 10年ほど前に弁護士をやめて、今は、武術にも興味があり、インドを数週間旅しながら、いろんなものを見て回っているそうで。
今はまだヨガを始めたばかりだとおしゃっていました。
コースを担当してくれた先生は、インド人の若い女性で、頭は坊主、笑顔もお人柄も、とても素敵な方でした。
口では絶対負けないであろう元弁護士のスペイン人の彼や、ほかの欧米人、インド人たちの投げるどんなボールにも、余裕で返していらっしゃいました。
どんなに矛盾をつこうとしてみても、誰もがもう言葉を返せないような言葉で納得させらます。 すごいな~といつも感心していました。
ちなみに、ここで先生になるためには、4年間の訓練がいるのだとか。なるほど、と思わされます。
先生になるためのコースは無料だそうですが、 「コースの料金はタダだけど、自分自身をささげるから、最も高くつく、といえますね」 と、ここで働きながら先生を目指している、21歳のインド人男性が教えてくれました。
さて、話がそれましたが、ヨガインストラクターを目指しているみなさん、すでにインストラクターをされている方、私たちはとても幸運ですね!
ヨガにめぐりあえて、本当に私も嬉しいです。 感謝です。
もうひとつの素晴らしい場所、theerthakund
私の拙い表現力でどこまでお伝えできるか・・・でも頑張ってみます!(^^)
一緒にプログラムに参加していたカナダ人女性2人が、最初にここで会った時、ぜひ行くべきよと勧めてくれたので、滞在の最後の日、連れてきてもらいました。
入場料10ルピー(約20円)。
彼女たちはお金を忘れてきたというので、「OK,ノープロブレム、みんな!私のおごりよ!(笑)」 と冗談を言ってみんなで笑っていると、 女性の一人が、「これは、本当に本当に最高のおごりだわ!ありがとう!」と言ってくれました。
この言葉に、きっととても素敵な体験が待ち受けているのだろうなと期待が膨らみます。
男性と女性で入る時間が交互になっているらしく、私たちが行った時は、待つことなく、ちょうど入っていけました。
シャワー室でローブに着替えて、水を浴び、このtheerthakund への入り口にいきました。
もう入口のところで、ここの芸術的な美しさに圧巻です! 神殿を想わせるような石畳の階段が10メートルほど地下のところまで続いていて、 アーチ型の天井を見上げても、
ついこの美しさに「うわ~」と声が出てしまいます。 例えることが難しい美しさなので、どう言葉にしていいのか・・・
濡れて滑りやすくなっている階段を用心しながら、ひとつひとつ降りて行きました。
そして、ため池があり、その真ん中に、また水銀でできたリンガムがあります。 この中に入っていきます。冷たい!
頭まで水に浸かるよう、一緒にいったカナダ人女性2人に、ジェスチャーで言われます。(おしゃべりをしてはいけないそうです) 彼女たちがしているのを真似て、私も、水銀のリンガムに両手をつけたまま、頭まで潜ります。
(水銀のリンガム) 壁の端には、滝を想わせるような場所があり、やや激しい勢いで水が落ちていました。
また、彼女たちを真似て、そこの下に行き、頭や肩に強い水流を受けました。 ちょっとだけ滝行をしている気分。
そのため池から天井を見上げると、Maha Kunbh Mela が描かれています。
(天井の絵画) 生き生きと柔らかいカラーで描かれています。 ここは一体どこだろう?見たことはないけど、ギリシャ神殿ってこんな感じかな?と思ったり。 不思議な夢の世界にいるような感覚。
水銀でできたリンガムによってエネルギーが活性化されたこの水の中に体を浸すことで プラーナ(エネルギー)のバランスが取れ、スピリチュアルな感受性が高まり、身体的にもメンタルヘルス的にも向上するそうです。
この場を後にして、またディヤナリンガム・ヨギック・テンプルへ入って行きました。 彼女たちが、11時45分から始まるテンプルでの詠唱に合わせて行こうという計画をしてくれました。
この水の中に体を浸した後に、テンプルで瞑想をすると、より一層効果が高いのよ、と二人に教えてもらいました。
特に、詠唱を聞きながらだと、さらに瞑想が深まるので、このプランは最高の流れです!
詠唱が始まる少し前にテンプルに入り、心を落ち着かせます。 インド人男性の伸びるような、また、細かいバイブレーションの効いた歌声が、ホールに共鳴し、体にも共鳴してきます。
美しいな~とその歌声に酔っていたら、いつの間にか、意識が飛んでいました。
頭がカクッとして、意識が戻りました。 寝ていたのか、トランスに入っていたのか・・・ いづれにしろ深いところに行った感覚。
出てきてから、私はカナダ人女性たちに言いました。
「いや~、すごくよかったですね。私、完全に落ちましたよ・・・(どこに、という言葉が見つからず何と言おうかためらっていると)」
「トランスに・・・でしょ? ええ、私もよ」
外に出ながら、「この場所は、とてもクンダリーニ的だね」と話しました。
クンダリーニとは、第一チャクラに眠っているヘビに形容されるエネルギーのこと。 ヨガの行によってこのエネルギーが覚醒されると、様々な力が目覚めます。
「そうそう、気がつくと、いろんなところにヘビがいる(蛇のモチーフ)のよね」
意識して見てみると、ドアの取っ手もヘビだったり。
テンプルの外に、銅でできたヘビの指輪を売っていました。
「これ買いましょうよ!」と私が言うと、 カナダ人女性の一人が、「私が、日本人の妹に、買ってあげたいと思っていたのよ!私に買わせて!」 と言ってくれました。
私たちが過ごした時間は、たったの4日間で、それもほとんど忙しい時間の中でしたが、彼女とは、長年のお付き合いがあるような、ご縁がある感覚でした。
それを彼女も感じ取っていたようで、そう言ってくれました。
3人で同じ指輪を買い、「私たちはリンガ・シスターズね」と喜びました。 聖者の指導によって作られたというこのヘビの指輪は、つけているといろんな力に影響するようで・・・
ボードを読んだのですが、あまり内容を覚えていません・・・他人の運命を変えてしまう力があるとかも書いてあったような。
10ルピーのこの指輪が(値段じゃないですが)そんな力を持つとは、ちょっと信じがたいですが、
でもとてもこの指輪をしていたくなったので、力があろうとなかろうと、ただ、はめているだけで、とても嬉しいです。
南インド、コインバトールにあるヨガセンター「イシャヨガ」
7年ほど前にも、ここに来たことがあって(上のまとめ記事の時のことです)その時はコースに参加したのですが、今回は、日帰りの訪問でした。
以前はなかった、大きなシヴァの銅像が入り口にどーんと!
お披露目の時にはモディ首相がこられたそうですよ。
一番最初の門のところには、大きな蛇がとぐろをまいて迎えてくれます。これは、クンダリーニエネルギーの象徴ですね。
残念ながら、中は写真撮影禁止なので、パンフレットからご紹介したいと思います。
このヨガセンターは、どの建物もオシャレで、とてもセンスがいいんです。
お寺の中に祀ってある神様は、インドのお寺によくあるような典型的な神様像ではなく、下のようなやつです。なんか、憎めない、ゆるキャラですよね。笑
瞑想ホールに入る前に、沐浴できる場所があります。男女別で、20ルピーを支払うと、ローブを貸してくれて、ローマ神殿のような美しい建物の中にプールがあり、真ん中にシバリンガム(下の写真のものと同じですが、サイズはもっと小さい)があって、沐浴しながら、シヴァリンガムに触れ、身を清めます。
バスで1時間、コインバトールから汗だくになって来ていたので、冷たくて清潔な水の中で沐浴できるのは、天国のようでした。さっぱりしたあとに瞑想する方が、断然、集中できますよね!
そして、下の写真が瞑想ホールです。
奥の方に四角い穴が見えますよね。そこに人一人入れるスペースがあり、そこでも瞑想できます。
デリー空港の中にも、イシャヨガのお店があって、オシャレな店内で、時々、占星術のサービスや、無料のインド古典音楽のライブなどもやっています。
ヨガは修行!苦行!というインドのイメージを変えつつも、本質は伝えていこうとする姿勢は、とても共感するものがあります。
マドゥライのシヴァナンダアシュラム
メッタパラヤムから、電車でマドゥライへ。友人に誘われて、シヴァナンダヨガのアシュラムへ来ました。
ヨガのアーサナクラスは、1日2回。1回1時間から2時間ほどです。内容はとてもシンプル。
他には、サットサンが朝晩あり、少し瞑想をした後、楽器と共に歌を歌い、最後は、スワミのお話で終わりです。ここのスワミはインド人男性と、欧米人の女性でした。
欧米人率が高くて、日本人は私と友人、そして韓国人が1人。
週に1回、大きなホールで、タレントショーをしていて、参加を促されましたが、私たちは今回は見物のみ。
ヨガキャンプに参加している人たちの中から、数人が、名乗り出て、歌やダンスや、詩を披露します。
お金をもらえそうなレベルのサーカス芸のようなものを見せる女性もいて、シルクドソレイユ出身かと聞いてみたくなります。
セクシーな衣装に身をつつみ、ベリーダンスをする女性も。
ヨガアシュラムであることをすっかり忘れてしまうようなショーの内容に、驚きを隠しきれないチェリン。かなりショックを受けていた様子。
ここへ来る前に見たスケジュールでは、「また修行の生活に逆戻りか・・・」と思ったものの、来てみると、かなりのゆるさに、ちょっとほっとしました。
むしろ、なんでもありのような、ゆるすぎる雰囲気に、厳しいアシュラムの規則の中で生活していた私たちは唖然としてしまったほど。
私たちのいたアシュラムでは、携帯、インターネット、外出、男女の会話も禁止。食事は男女別に分かれて、という、かなりの厳しい規則。
ここは、男女共に、お茶を飲んだり、ご飯を食べたり、中には恋人同士が仲良くしている姿もありました。
ヨガマットを持っていなかった私たちに、ある一人の先生が、マットを貸してくれました。私が参加しなかったクラスで、チェリンが、その先生にクラスで会ったそうです。
「僕たちにマットを貸して、先生自身はベッドシーツを使っていたよ!」
とても物腰が柔らかくて、優しい雰囲気のその先生に、「あなたは真のヨギですね!」と伝えました。
隣に座っていると、とてもいいエネルギーが伝わってきます。
「とてもいいエネルギーですね。どうかずっと変わらずいてくださいね」と言うと、「プラーナヤーマのおかげです」
「瞑想はしないんですか?プラーナヤーマをよくしているんですか?」と聞くと、「はい、瞑想はしません」とのこと。
アシュラムや、先生ごとに雰囲気が違っていて、ここは、大らかで、誰もが参加しやすそうなところだなと思いました。
このアシュラムは、ヨガの初心者の人が、インドに来てヨガを体験してみたいという場所には、とてもいいような気がします。
最後に・・・
インドで、いろんなヨガアシュラム、ヨガコース、ヨガ専門大学、聖者との交流で学んだヨガを通信講座にして教えています。
インドにはなかなか行けないけど、インドのヨガを学びたい、という方は、当センターのヨガインストラクター通信講座へどうぞ