南インド・タミルナドゥ州のティルバンナマライという村で4年間生活していた時に書いた記事を1ページにまとめました
ラマナ・アシュラム、食堂のお兄さん
夕方になると、蚊の軍団が発生する。10匹くらいが、狂ったようにグルグル周りを飛び始めるので怖い。
夜ご飯を食べ始める頃、足元に集中的に寄ってきて、一気に数箇所をさされて足が腫れる。
ODOMOSという、こちらで人気の蚊除けクリームを塗っておかなくっちゃ。
女性はサリーで足元が隠されているから、ちょうど蚊除けにもなってるみたい。いいなあ!でもあの面倒くさいサリーを日常で着ようという気には更々なれない。
インドでは、道端にたくさん寝転んでいる人がいるけど、蚊に刺されたりしないのかな?
インドの街は、オレンジの布をまとい、顔に粉を塗った修行僧が座っていたり、眠っていたり、お金をくれと近寄ってきたり、牛がのんびりゴロゴロ寝ていたり、一瞬一瞬、表情が変わり、ずっと飽きることがない。
おととし、ラマナ・アシュラムで宿泊した時、朝6時からダイニングホールの食器を置くお手伝い(カルマヨガ・・・無償の奉仕のこと。セーバとも言う)をしていた。
そのとき、いつも「ベリーグッ! スーペル! トゥモロー6」(とってもいいよ! スーパー! 明日も6時に来てね)の3語の英単語だけを駆使し、仕事を指揮するお兄さん(おじさん?)がいた。
その3語しか知らないので、帰国前日、「明日6時ね」、という彼に「もう明日は日本に帰るんだよ」と両手を広げて飛行機の真似をしたけど、理解してなかったようで、「明日6時、OK?」と繰り返すのだった。
次の年、つまり去年、この街に戻った時、彼は私を覚えてくれていて、今回はラマナアシュラムに泊まっていなかったけど、「ご飯を食べていけ」とか「チャイ飲んでいけ」と言ってくれていた。(通常は、アシュラムでご飯を食べるには、事務所の許可がいる。チャイはたまにもぐらせてもらってもOKかな)。
道端で会ったとき「Where are you going? どこに行っているの?」という言葉が彼から飛び出し、わお!今年は英単語が増えてるじゃない!と嬉しくなったものだ。
そして、今年、また彼に会ったとき、「ハーイ!覚えてる?」と私は久しぶりの再会の喜びを大きく表現したけど、無表情で、「チャイ、チャイ」と言って、中に入って早く飲め、というジェスチャーをそっけなく返してきた。
「あれ。覚えてないのかな?去年は覚えてくれてたのに」と思い、
ホテルに戻ってから、タミル語(タミルナドゥ州の言葉)で、
「私を覚えていますか?おととし、ダイニングホールの手伝いをしたものです。
去年は覚えてくれていたけど、今年は覚えていないようですね。
去年は、英語が上達していましたね。嬉しかったですよ。」
と訳してノートに書いてもらった。
アシュラムに行き、彼にそのメモを手渡すと、どうやら、話はできても、文字を読むことができないらしい。
無表情で、「さっさっ、早くチャイを飲みに行け」とそっけない。
私はすぐさま近くにいたインド人男性をつかまえ、
「このタミル語読めますか?彼に読んでください」と手渡した。
そのメモを朗らかな笑い声混じりに読む男性。
「YES,YES」どうやら、私のことは覚えていたらしい。
じゃあ、なんで今年はあんな態度だったんだろう?
解せない私だった。
10年住んでいる日本のご夫婦にこのことを話すと、
「インドでは男性と女性が話したり一緒に座ったりすることがないから、きっと照れてたんじゃない?」と言った。
今日、お昼頃、アシュラムに水を汲みにいった。
水は無料で勝手にくんでいいことになっている。
そして、この水がとてもキレイなのだ。アシュラムで独自の浄化システムを持っているらしい。
その時、その彼が目の前に現れ、遠くから親しげに笑顔で手を振ってくれた!
「ワナッカム(こんにちは)」と言うと、
「cold water? 冷たい水が欲しいのか?」と聞いてきた。
お!さらに英単語が増えている!「sit そこに座って待ってろ」という仕草をした。
そして親切にも水を汲んできてくれたのだ。
今年は冷たい態度になっていてのは理解できなかったが、また親しげに接してくれるようになって嬉しかった。
プラダクシナ
アルナーチャラ山の周りを時計回りに歩いて一周することをプラダクシナという。それを今日はやろうというのだ。
朝7時半に、アシュラムの門の前で、Mさん、Tさんと待ち合わせ。
プラダクシュナの内側の方を回る。
外側は、車道に沿って行くのだか、内側は、車道とアルナーチャラ山の間の自然の中を通っていく。私も外側は自転車や、徒歩で2度ほど通ったことがあるが、内側は今回が初めて。
去年、11月頃、ここで知り合った人と途中まで挑戦したのだが、雨季で、大きな水溜りができていたのでやめていたのだ。
割かし簡単な道だと思っていたのだが、どこからか道に迷ってしまったらしい。どうやら最初の分岐点のところで間違えたみたい。
Mさんがあまり目が見えないことを忘れていて、彼女を先頭に歩いていたのだ。
おしゃべりに花が咲き、どんどん歩いていくが、乾燥地帯特有の棘が一杯ついた枝の茂みに入り込んでしまった。
足や手や、体にチクチク、するどい棘がつきささる。
中をかきわけて進まなければならなかった。30分くらい迷い、やっと大きな道に出ると、池があった。二人によると、ここまで1時間のところ、1時間半かかっていた。
池では、サドゥ(修行者)たちが、池の中で、水浴びをしたり、
泳いだりしていた。周りにはサルたちが10匹ほど、大人しく遊んでいた。
Tさんが、グアバを切って私たちにくれた。
それを見ていた1匹のサルが、じーっと物欲しそうな目で私たちを眺め、期待の姿勢で近寄る。
Tさんがグアバの皮をなげて渡した。食べ終わると、また次をくれという態度で待っている。私たちが何も与えなかったので、サルは期待感は収まった。
おしゃべりを続けていたら、あっという間に11時になり、アシュラムのランチの時間が始まるので二人は急いで、道路側に出て帰ることになった。
3時間半も歩いていたとは思えないほど時間は過ぎ去った。
気づいたら、全身、棘でひっかいて、傷だらけになっていた。
途中、変な人形が突如現れたりして、これが、インドだなーと笑ってしまう。
インドの凄腕職人
2年前にアシュラムで合ったイギリス人のステファンと再会。
彼は、ラマナアシュラムに毎年9年間通い続けていて、
イギリスではヨガの先生や、レイキの先生もしている。
毎回、ここからイギリスへ帰って、リラックスすると、
精神的に新しい次のステージへ進む体験をすることができるらしい。
今回も、とても大切なことをいろいろ教えてもらった。
ステファンは、今朝、アシュラムから外へ出た時、花を売っているインド人親子に封筒を渡していた。それには、子供の学費のためのお金が入っているらしい。
「彼らとは、親しい仲なの?」「9年間、ここに通っていて、よく知っている。僕も毎日、花を買うし、彼女達は、いい人たちだ。子供も、いい子なんだ」
「ほんとに、学費に使ってくれればいいけど・・・」
「大丈夫。使うよ。これは僕自身のためにやってることなんだ。僕は、何か人にすることで、自分が気持ちよくなっているんだ」といって、微笑んだ。
私は、サンダルを買わなければいけなかったので、タウンへ行きかった。ステファンも、アシュラムの人へのお礼に、お菓子を買いたいと思っていた。それでタウンへ一緒に行くことにした。
「こっちに靴屋があったはずだよ」
狭い道を、右側、左側通行全く関係なく、人、牛、リキシャ、自転車、車が、めちゃくちゃに走り抜けていく。
寺院、物乞い、商売人。その隙間を縫うように私たちは前へ進んでいく。
舞い上がる砂埃。激しく照りつける太陽。
アシュラムからちょっと離れて、タウンへ来ると、インドの代表的な顔に出くわす。
「ほら見て!君の必要な靴屋の隣に、僕の必要なお菓子屋!はははは!」「あ!ほんとだ!」
私が選んだサンダルは、一番履き心地がよさそうなもので、たったの60ルピー(120円)。
数軒隣に、サイズを直してくれる職人がいるとのことで、少し、紐をきつめにしてもらうことにした。たった5分程度で、見事に、私のぴったりに直してくれた。これで10ルピー(20円)。すごい。
ラマナアシュラム インドのかわいい動物たち
インドのかわいい動物たちを紹介します
ラマナアシュラムにて
水を飲む猿
こんなところに自然に、くじゃくが歩いてます
くじゃくの後ろの文字は、サンスクリット語で「オーム」をあらわしています
オームとは、全てが生まれる源となる音のこと
くじゃくとのコントラストが素敵ですね。
インドの牛を見ていると、とっても心が和みます
瞑想しているような目をしてる気が・・・
親子でいる姿がまた、たまらなくかわいいです。
えさをモグモグ食べているところです。
この牛たちは、私が今滞在しているゲストハウスから
ラマナアシュラムまでの徒歩5分のところにいる、牛たちです。
忍術を習うインド人
この前、レストランで一人食事をしていたら、
とても美人の3人組から、こっちのテーブルへ来ない?と誘われた。
ファッショナブルだったので、ヨーロッパかどこかの方たちかと思いきや、
インドのバンガロールの方たちだった。(インド人には失礼だが、体外、インドの方は、サリーにミツアミなので・・)
さすが、バンガロールは、大都市だ。みんなインド映画の中の人たちみたいにおしゃれで、きれい。
3人のうちの一人が、「私は、日本の武道を習っています」
というので、「何をしているの?」と聞くと、
なんと、答えは、
「NINJYUTSU 忍術」!!!!
いまどき、忍術なんて、あるの?
その答えに、驚き、大笑いしてしまって、
周りが、ぽかーんとした表情で、何がそんなに可笑しいの?という雰囲気に気づき、
<あ、真剣にやってらっしゃるのに、失礼なことをしてしまったな>と思った。
「ごめんなさい。忍術なんて、とても古めかしい響きだったから。
もう、日本には、忍者はいないんですよ」といった。
どんなことを練習してるんだろう?とても興味深い。
しかも、女優さんみたいにキレイでファッショナブルなのに!
優しいインドのローカルな人々
以前、木材を運ぶトラックをヒッチハイクした。
あるアシュラムに、友人たちとサットサンに行き、帰りに、ヒッチハイクして帰ってみようか!という話になったのだ。
木材を運ぶインド人たちは、私たちが話す言葉はできないので、言葉は交わさなかったが、みんな笑いに包まれていた。
きっと、ヒッチハイクなんてする人はいないから初めての経験で、楽しかったのだろう。
私も、インドでヒッチハイクなんて初めての経験だったから、ワクワクした。
次に会ったのは、優しいオートリキシャ・ドライバーの二人。
タウンまで行って、生活に必要なものを買っていたとき、
なべなどを売っている店で、一緒に
「こっちはどうだ?」と見てくれたり、
値段交渉を自然とやってくれたり、とても親切な二人だった。
彼らは、観光客ずれしていない、ピュアなドライバーたちなのだ。
こういう人たちに会うと、この純粋さ、ずっと変わらないでいてほしいなあと願わずにはいられない。
インドのあま〜いチャイ作りの体験
インドの街角で必ず目にするのは、チャイ屋さん。
どんなに暑い日でも、みんな熱いチャイをすすってます。。。
砂糖をカップの3分の1ほども入れて、ミルクと紅茶を混ぜ
カップに注ぎいれ、砂糖とミルクティーがよく混ざるように、高いところから注ぎいれるんですね。
写真をとっていたら、「お前もやってみるか!?」
と、やらせてくれました。
さすがプロは違います。
プロの手の動きって、熟練されていて、見ていて飽きないですよね。
私は、何度もこぼしてしまいました。。。
もし、甘すぎる、濃すぎるとお感じでしたら、
砂糖を少なめで、ミルクを多めにという注文もできます。
値段は大体、5ルピーくらいが相場でしょうか。
私はあまり牛乳が飲めなくなったので(以前は大好きだったんですが)
たまーにしか飲みませんが。。。
寒い日の朝などは、とてもいいですね。
以前、日本に帰った時、自分の砂糖の消費量がすごく増えていて驚いたことがあります。
きっと、インドのチャイで、極甘な味覚になっていたのかもしれません。
心優しいインドのレストラン
私の住んでいる、南インドの小さな町、ティルバンナマライには
悟りを求めてたくさんの欧米人がやってくるので、
レストランも、インド料理に飽きたら、大活躍のウエスタン料理を出してくれるところがいくつかあります。
(またインドの料理に関しては、改めて特集記事を書きますね♪)
ここのレストランの店員さんとも仲良くさせてもらっていて、
行く度に、ふざけては、よく笑いあってます。
このレストランは、もう10年くらいあるのかな。
毎週、週に何回か、セーヴァ(無償の奉仕のこと。日本語の世話(せわ)の語源にもなったそう)
をしているのが、すばらしい!
サドゥ(修行者)たちに、無償で、ご飯を配っているんです。
私もご飯を食べに行ったときに、数回、遭遇して、感動し、写真を取らせていただきました。
週に数回ですよ!なかなかできることじゃありませんよね。
見ていて、レストランの評判をあげるため、とかそういうんじゃないのがわかるというか、(笑)
心から、自分たちの仕事のひとつとして自然にやってるんですね。
ごはんを配っている人が、ご飯を手渡した後、手を合わせてお祈りしていました。
ひとつひとつの行為が、心を打ちます。
インドの犬に絡まれた!
あ~こわかった。。。うちの近所を散歩しようと思って、いつもは歩かない、知らない小道に入ってみた。
ローカルエリアの人々が、「あ!ガイジンだ!」という顔で、珍しそうに私を見ていた。
ローカルの人たちはとても大人しい。固唾を呑むように、見たこともない人種を恐々とした表情で、ひっそり眺めている。
インドではテレビも全員インド人だし、映画もインドカルチャー一色だし、そうそう、外国人を見ることはめったにないのだろう。
「ローカルな人々はこんな暮らしをしてるんだねぇ~あ~のんびりしてて、いいな」と楽しく散歩。
ふと、気がつくと、殺気立った犬が私の後をトコトコついてきていた。
門を曲がると、その手前の門で私を見ている。どうやら、私の行く先は、行き止まりのようだったので、来た道を戻ることにした。
すると、その犬が、「ワン、ワン!ワン、ワン!」(あの見知らぬ人種が、オレの領地に、戻ってきているぞ!危ないヤツかもしれない、気をつけろ!)と吠えた。
グーーーッ!(俺は怖い犬だぞ!来るな!)犬は吠えながら、後ずさりしていく。そのまま逃げてくれればいいが・・・
すると、ある門を曲がった所で、その犬の応援団が待っていた。
さっきの犬が「おーい、みんな!応援に来てくれ!オレ一ピキではかなわないかも知れない!オレらの陣地を荒らしにきたヤツがいる!」と助けを呼んだに違いない。
応援団はいっせいに吠え始める。ワンワンワン!ワンワンワン!
グループの一匹が私に近づいて吠えた。ワンワン!(よーし、みんな、オレに任せときな。この見知らぬヤツをオレ様が成敗してくれるわい)
ワンワン!(おう!やっちまいな!)後ろの応援団も吠える。
私は、「助けてー」と声をあげた。
怖いよー!数メートル先には、インド人の小さな商店があり、一人のインド人が、石を拾い、投げる真似だけしてくれた。
すると、犬は一斉に逃げていった。は~~っ。こわかった。。。
でも、また一匹が、「容赦しないぜ」と、戻ってくる。
また違うインド人男性が、手を振り上げた。すると、それだけで、犬は退散していった。
不思議なのは、インド人なら、小さな子供でも、手を上げただけで、犬は大人しく引き下がるのに、私が同じ事をしても効果なしなのだ。
この前だって、3匹ほどに囲まれて怖い思いをしていた時、手を上げて、向こうへ行け!と言っても、虚しくも、犬は無反応だった。結局、ローカルの人の家に逃げ込み、助けてもらった。
もっと散歩してみたいけど、どうやら、一人で知らないローカルな道は歩かない方がよさそうだ。
(昔、アフリカでも犬に全身をかまれた経験あり)
インドの道端で出会った、かわいいスパイダーマン
先日、道を歩いていて、ある角をまがったとき、
突然、目の前に、スパイダーマンが現れて、一瞬びくっ!!と驚いた。
驚く私に、笑うお母さん。
そして、小さな、かわいいスパイダーマン!!
一枚撮らせていただきました。
インドは花が安く買えます
インドでは毎日たくさんの花が使われます。
1輪、1ルピー(2円)ほど。
花がたくさんある暮らしって素敵ですね。
階段に花が散りばめられていると、ようこそ!って、大歓迎されたような気持ちになります。
女性も毎日、髪に色とりどりの花を飾ります。
ジャスミンの花を髪につけると、髪が揺れる度に、
ふわ~っと極上の香りに包まれます。
ティルバンナマライ 1年で最大のお祭り、ディーパムの日のこと
この町で最大のお祭り、ディーパムが無事終わりました。
この時の様子を少しご紹介します。
この小さな、村のような町に、インドのあちこちから、数百万人がやってくると言われ、
シヴァ神を象徴する、聖なる山アルナーチャラの頂上に火がともる12月2日、
満月の日、この山の周りを歩く人々の数の多さに、びっくり!
この写真のときは、まだまだ序の口で、夜になると、身動きがとれないくらい
川のように人が流れていました。
アシュラムの中では、このように、ラマナマハリシの体が眠る、サマディーホールで、花がたくさん敷き詰められていました。
あまりの人ごみに、この日の移動は大変!
アメリカ人聖者のサットサンへ行った帰り、
自宅まで戻るのに、方法がなかったので、
ほかの参加者のバイクに、無理やり4人乗りして、どうにかこうにか、帰ってきました。
私が一番軽そうだということで、一番前に座ったのですが、爪先立ちで
座っている姿勢は、きつかったですよ!!
ヨガのポーズをしている気持ちで、なんとか、持ちこたえました!笑
「私たちは、みんな、ひとつ」を体験したお祭りの夜
お祭りは、10日間ほど続き、12月2日の夜は、
聖山アルナーチャラのてっぺんに、火がともされました。
(写真がぼけていて、すみません。。。)
多くのインド人と、数人の外国人が
ひとつになって、アルナーチャラの歌をうたいながら
火がともる瞬間をみまもりました。
写真を撮ろうと、友人がカメラをもって、ひとだかりの中で
一生懸命、腕をあげていると、
周りのインド人たちが、
「こっちに来たらもっと、よく撮れるわよ」
とみんなで、友人に場所を作ってくれました。
日本だったら、「押さないでよ」「私の場所よ」
と我が先に行くよね、なんてインド人って親切なんだろうと
友人も感動していました。
しかも、「私たちの国に来てくれてありがとう!
インドは、スピリチュアルの国です!」
と、人ごみの中で、私たちに空間を作ってくれた女性の一人が
そう言って、とても感動しました。
ラマナアシュラムから、アルナーチャラ山に火が灯るのを見守る人々。
火が灯った後は、アルナーチャラを称える歌をみんなで、ずっと歌っていました。
私たちは、みんな、ひとつ
という教えが、わかったような気がする、と友人が言いました。
私も友人も、みんながひとつになって、歌を歌い、山を見守る体験に
感動して、涙を流し、大きくハグしました。
ティルバンナマライでの元旦
あけまして、おめでとうございます!
今年もみなさんにとって、すばらしい1年となりますよう、お祈りしています。
どんなお正月を過ごしてらっしゃいますか?
私は、元旦は、早朝から、聖なる山、アルナーチャラに登り、自然とたわむれたり、
ラマナマハリシが住んでいたスカンダアシュラムという洞窟の小さなアシュラムで、とても美しいチャンティング(詠唱)を聞き、瞑想していました。
2時間ほどして、下山する頃は、100人ほどの人が一気に上ってきて、
みんなに、ハッピーニューイヤーを伝えながら降りました。
(ちょっと大変でしたが・・・笑)でも、みんな、両手を合わせて
丁寧に挨拶してくれたり、とびきりの笑顔をくれたりしたので、
とてもパワーをもらえましたよ!
自然の中ですごすのはやっぱり、最高ですね!
時々、足を止めて、小鳥のさえずりや、サルの鳴き声、
葉のすれる音、風の音を聞いたり、
それらの音と音の間にある沈黙の中で、心を休めたりしながら
自然と会話を交わすのはとても楽しく、自分の中の平和、静寂が
静かに広がっていきました。
インドで下痢になったら・・・
インドで下痢になったら・・・
ココナッツジュースを飲みましょう!
これが、インドで、アドバイスされたことです。
下痢・・・インドに来たら、誰もが経験する可能性が高いですよね。
私は、ずっと「いっぺんも、お腹こわしたことない!」と自慢していたのですが、
12月に、とうとう食中毒になってしまいました。
友人宅に招かれて食べた生野菜と水がよくなかったみたいで、
その日から、ものすごい激痛と熱と下痢で、2日間、全くベッドから出れず、
完全に回復するのに1週間はかかりました。
自分で調理するときは、とても気をつけているので、大丈夫だったのですが、
友人が「ベジタブル・寿司」をご馳走したい、といったとき、確かに不安はあったものの
招かれた以上、食べないわけにはいかないですよね。(笑)
友人は長年インドに住んでいる人で、きっと一緒に食べたものでもあたらなかったんだと思います。
先日、別の友人が同じように、近所で食べたご飯が古かったようで、
食中毒になり、高熱と下痢の症状が出ていました。
そして、薬を買ったり、食べ物を買ったりして、看病したのですが、
やはり、このときも、薬屋さんで、ココナッツジュースを勧められました。
「インドでは、下痢になっても、病院にはいかないよ。
ココナッツジュースを毎日2回飲めば、数日で治っちゃうよ」
とのこと。
とっても感心したのが、ココナッツジュースを買ったとき、
「持ち帰りで!」
と伝えると、2つのココナッツの皮を棒状にさいて、
結んで、運びやすくしてくれたことです。
う~ん!すごい!!賢い!!!
買う前は、重いし、どうやって、友人の部屋まで運ぼうかな、と考えていたのです。
(普通は、フタをあけるかんじで、ココナッツの皮を切って
ストローをさして、渡してくれ、その場で飲みます)
薬屋のおじさんが、ココナッツをこんな風にして持つんだよと
デモンストレーションしてくれました。
顔はイカツイですが、
「日本人はインド人と考え方が似ていて、
年上を敬い、フレンドリーでいい人たちで、本当に大好きです」
と、とても日本びいきしてくれてました。
「今度また、うちに遊びに来てください。うちの子供たちに会ってください。
家族みんなで、あなたをお寺周りに連れて行きます。
ぜひ連絡くださいね。」
会ったばかりなのに、いきなり、こんなにもフレンドリーに接してくれました。
インドでは、たいていどこにいっても、日本人と言うだけで
すっごくフレンドリーになってくれます。
これまで印象をよくしてくれた、日本の先人たちに感謝です!
真我探求瞑想(セルフエンクワイアリー)の合宿レポート
1月の瞑想トレーニングに行った時の写真です。
とてもいい写真だけど、まだご紹介していなかったので、
少し前のことになりますが、ちょっと載せてみます。
いつもはここでサットサンが開かれ、
アメリカ人聖者、Aラマナ氏のお話を聞いたり瞑想をしたりという
時間の過ごし方をしていましたが、
その時の仲間や、新しく知り合った人々と
1週間、寝食をともにし、真我探求(ラマナマハリシの瞑想法)
の瞑想法について深く学びました。
ドイツ人2人、デンマーク人1人、フランス人1人、オーストラリア人1人、そして私の6名。
左にうつっているのが、進行役のアメリカ人女性と、補佐役のカナダ人女性です。
サットサンでもそうなのですが、不思議なのは、
終わってから、普通の意識の状態に戻ると、
何を話してたのか、何を聞いたのか、何に気付いたのか
あまり覚えていないんですよね。
もちろん、洗脳されてるわけじゃありませんよ。笑
「どうだった?」と聞かれても、「よかったよ」としか答えられないというか・・・
でも、潜在意識ではわかっているので、普通の冷静な頭で
理解して説明できなくてもいいということでしょうね。
もっと言えば、言葉を理解しなかったとしても、
ハートで理解できることがたくさんあるということですよね。
英語を聞きとろうと集中すると、言葉に意識が向きますが、
むしろ、理解できなくても、感じ取ることに集中した方が、
ずっと身につくような気がします。
最近インドで仲良くなったデンマーク人の友人、Eさん。
彼女もヒーラーです。
60歳に近いとは思えないほど、とても美しくて、シャイ、ピュアで、大好きな人です。
感性がすごく合うので、年の差を超えて、仲良しの友達になりました。
言葉を交わさず、1週間過ごしてみると、
不思議と彼女がとても、幼稚園児の友達のような感覚になりました。
普段、言葉を通じて、「この人は、何歳で、どんな仕事をしていて、どんな性格で」
っていう情報を頭に持ちながら接しているけれど、
言葉がないと、本当に、相手の「素のまんま」の姿と通じ合えるんですよね。
それがとても嬉しかったです。
下手にしゃべって、この素敵な感覚を壊したくないと、コースが終わっても思ってました。
部屋は、2段ベッドで、彼女は下、私が上に寝ていました。
「キョウコ、なんか魚くさいんだけど、あなた?」
(おしゃべり禁止だったので、こっそり聞いてきました)
といわれて、「!」
日本から友人が持ってきてくれていた干しエビを(実は海老は私の大好物)
袋に入れて、ベッドの端にかけていたのです。
「全く日本人は~ほんとに、魚好きな民族ね・・・・」
といわんばかりの呆れた苦笑。
私も頭をぽりぽり、彼女を顔を見てニヤリとしながら、「ごめんごめん」
知らなかったのですが、欧米人の多くは、私たちが食べるような、干しエビとか煮干しの魚とか、頭やしっぽがついたままの魚を、すごく気味悪がるんですね。
私たちにとっては、あまりにも当然だったので、知りませんでした。
日本の友人がもってきてくれた、小魚ピーナッツを、自慢げにアメリカ人の友人と、このEさんにもてなしたところ、「これは、あんまりだ!」といって、怖がる、怖がる。
おいしいのに~・・・
ヨギは厳格なベジタリアンが多いですが、
インドに来て魚がとても恋しくなる私にとって、(海岸地域にいけば、もちろんありますが)
魚を捨ててベジタリアンになるのは難しいな~と感じております。
ドイツ人の彼女(右側)は、コースの最初、すごーく大人の女性で、
バリバリの知性派という印象でしたが、
日を追うごとに、みるみる表情が、子供のようになっていったんですね。
これは、コースの最後の日に撮った写真ですが、すごく茶目っ気たっぷりでしょう?
(下半身は、セクシーに足を出していた彼女ですが、写真撮影のため、
急きょ、フロアマットをスカート代わりに・・・笑)
以上、徒然なるままに、雑記でした。
インドの市場
今日はインドの市場の様子をご紹介します。
タウンの中の週末に開かれる市場です。
新鮮な野菜がいっぱい!
おじさん(インド人は老けて見えるので、実はお兄さんだと思います・・・失礼!)
も素敵な笑顔 (^^)
普段、この市場で買い物をすることはなく、
近所の小さな商店で買うのですが、
袋いっぱいに野菜を買って、いつも100円もしないくらいです。
買う度に、「安いな~すごいな~野菜がいっぱい食べられる!」と感動。
インドでは、私は肉も魚も食べないので、
もっと野菜のいろんな調理法を知って、バリエーションを増やしたいですね~
インドで最も涼しい服装のコツ
インドでは、肩と膝は隠し、胸の形もわからないように
ストールで隠すのが大都市を除いて常識となっています。
しかし、40度を超える、この暑さの中!
インド人女性たちの服装を見ていて、
「よく、こんな服着てられるな~」
と正直思ってしまいます。
サリーは、4メートルほどの布を巧みにぐるぐる
体に巻きつけたものですし、(重いし、暑いし、動きにくい!)
それを簡略化したとはいえ、これも見ていて暑苦しそうなチュリダー。
ズボンの上から膝下くらいまでのチュニックを重ね、さらに、胸を隠すために長~いストールを前から両肩にかけます。
さらに、ムスリムの女性たちは、全身真黒で、目だけを出していて、
大変だな~と思います。
しかし、こちらに数年住むうちに、顔の日よけには、
ストールを頭からかぶるのが一番だということに気がつきました。
毎日暑くて、ぐっしょり汗をかき、一日のうちに何度もシャワーを浴びるので、日焼け止めを毎回塗ったり、洗顔したりするのも大変ですし、肌にも負担をかけそうなので、外側から覆う方法が一番簡単だと思いました。
長距離をバスで移動するときも、日差しが容赦なく照りつけるので、
頭にUV用のストール(というより、見た目は全くのタオル)をかぶっています。
あるとき、バスで隣に座ったムスリムの女性に、このストールを指して
「(私も)ムスリム、ムスリム」というと、
「ククク・・・」と笑っていましたよ。
この頭から布をかぶる方式のおかげで、この数年間、インドで不用心にも作ってしまった顔のシミも薄くなっていっている気がします。
インドで暮しながら、いろいろなスタイルの服を試した結果、
最も快適で涼しい服装の法則は、
ボトムに、アラビアンスタイルのコットンパンツ
トップはタンクトップの上にストールを羽織る。
これです!
アラビアンスタイルのパンツは、ゆったりしているので
風通しもよく、長時間瞑想で座っていても、膝周りなどが楽なのです。
タンクトップだけだと、外を歩けませんが、
Tシャツだけを着るよりも(それにTシャツだと胸の形がわかるので、ストールを使って隠せ、と周りに言われます。Tシャツの上にさらにストールでは暑くてたまりません!)、
タンクトップにストールが一番風通しがよく快適です。
インドでスパゲティを買いに行った時に話が通じなかった話
今日、ご近所のあるヨーロッパ人の方を訪ねた時のこと。
私「昨日ね、A商店にいって、スパゲティはありますか?って聞いたんですよ。
すると、店主がおもむろに、電話を取り出して、誰かにかけて、私に渡したんです。
で、電話の相手は誰か、そしてどういう理由で電話で話さなきゃならないのかもわからないまま、
『スパゲティが欲しいんですが・・・』というと、
電話先の女性は、『For which purpose? 何の目的で?』と聞くんですよ。
『For which purpose? For eating!!
何の目的で、ですって?そりゃ、当然、食べるためですよ!
(それ以外にどんな目的が・・・?
・・・しかし、こんなことを聞くってことは、ひょっとして、スパゲティが何か知らないのかな?)
ところで・・・、スパゲティって何か知ってますか?』
『知ってますよ!で、何の目的に使うかを知りたいんですよ』
『だから、食べるためですって!笑』
と、しばらく、この変なやりとりを繰り返したんですよ。笑
ほんとに、スパゲティの存在知ってるのかなあ?
プライドが邪魔して言えないのでは?怪しいな~。
それとも、スパゲティの種類を聞いてるのかな?と思い、
「長いスパゲティが欲しいんです」と伝えると、
「店主と代わって」とのこと。
結局、インドのスパゲティなのかわかりませんが、とても細い麺を店主から渡され、まあ、じゃ、これでいいかな、と妥協して買ったんですが。
お金を支払った後、店主が、
「あ、これ期限きれてる。また、今度、アレンジしておきますから」と言って、
結局、何も買わずじまいだったんです」
ここまで話したところで、ご近所の女性が、
「面白い話をしましょうか?」と言いいました。
「昨日の午後、そのお店に行ったの。
それで、店主の奥さんに、
『スパゲティって何ですか?』って聞かれて、
スパゲティはどんなものか説明したのよ。そしたらね、
『For which purpose? 何の目的で?』
って聞かれたの」
「え!!」と、私。
「何の目的でって、そりゃ、for eating 食べるために、に決まってるでしょ、
って私も言ったの!
鼻にでも突き刺すためとか、他の理由があるのかっていうのよね」
二人で大笑い。
どうやら、彼女の解釈によると、インドではスパゲティを食べないので、
私がこの商店で差し出された細い麺は、ミルクで煮て作るお菓子用だったようです。
それで、どんな料理を作るために欲しいのか、を聞いてことが、判明いたしました。
ちなみに、『For which purpose? 何の目的で?』は、よくインド人に聞かれる質問の一つです。
どこかお店に入っても、足を一歩、店に踏み入れるなり
「何の目的で、インドに来たの?」
って、今、このタイミングで聞くこと!?・・・と驚きを隠せません。
普通はこういう会話、いろんな話をした後にしません?
駅で電車を待っていても、いきなり知らないインド人に、
第一声目で、「何の目的で、あなたは、ここにいるんですか?」
と聞かれ、何か自分の存在意義でも尋ねられたかのような、哲学的で深遠な問いをされたかのような気持ちにさせられます。(っていうのは大げさか・・・)
インドで作る和食
私は、毎食、家で料理しているのですが、
うちの家の下に住むアメリカ人の方も、料理が好きなので、たまにご飯に招待しあっています。
特に、焼きたてのクッキーを何度かいただきましたが、すごく美味しかったです。
瞑想の先生をしている、この方は、とてもシンプルな生活をしている様子だったのに、よく見てみると、ミキサーも、浄水器も、またオーブンまで持っていました!
ないものがないというくらい、揃っています。
ところで、インドに住んでいると、手に入れようと思えば、お肉も手に入るのですが、食べる気がしません。
日本では食べますが、インドでは、お肉の保管状態もあまりよくないし、不衛生な環境で育てられ、またグロテスクな肉屋に足を運ぶ気にもならないので、当然、ベジタリアンとなります。
(悟りのためには、サトヴィックフード(純性の食べ物)を摂った方がいいので、
できれば、日本にいる時も、お肉は避けた方が無難ですが。家族や友人が楽しく食べているのを振り切ってまでベジタリアンにはなれる気が、今のところはしません。
野菜も他の食材も、日本に比べて、ものすごく限られています。
今、手に入る野菜は、トマト、たまねぎ、じゃがいも、オクラ、キャベツ、ナス、ニンジン、エンドウ豆くらい。
この中で、どれだけバリエーションを考えられるか・・・
あまり考えていないと、焼き飯→スパゲッティ→お煮しめ→おじや
くらいのバリエーションが繰り返されてきて(笑)、飽きがきます。
しかし!この間、もしかしてできるかも、と思って作ったのが、
野菜のかき揚げと、麺。(おそばが欲しいとこですが、細いスパゲティで代用・・・)ニンジン、玉ねぎ、オクラを一緒に揚げてみました。
そして、冷やし中華!イスラエルで使われるタヒニ(ごまペースト)とお醤油、オリーブオイルを混ぜてドレッシングに。
麺は、やはり、スパゲティ。
トマト、オクラ、卵をのせたら、見た目は、しっかり冷やし中華となりました!
どちらも、なかなかイケましたよ!ヤッター!
この前は、下のアメリカ人を招待したとき、お煮しめ(じゃがいも、ニンジン、たまねぎ、エンドウ豆)を、日本から持ってきた小ぶりの器にキレイに盛り付け、白米と、キンピラ風野菜炒め(大根、ニンジン、ナス)
を出しました。
デザートは、去年、日本から友人が持ってきてくれた、白玉粉を使って、きな粉モチを作り、小さな葉っぱの形をした陶器に盛り付けました。。
彼は純粋なベジタリアンで、お出汁に使う魚もだめだし、卵もだめということで、何を作ろうか、悩みましたよ~。しかし、せっかくですから、日本的なものを作りたいですよね。お出汁を使わずに、どれだけ和食が作れるか・・・でもやってみたら、何とか完成できて、一安心。
日本から持ってきた陶器のおかげで、日本料理感が増しました。
食器に、助けられましたね~ よかった~!
しかし、先日、ペアのお湯のみを割ってしまいました。
日本的雰囲気を醸し出せる、数少ない陶器のひとつだったのに~~泣
今度は、またたくさん陶器を持ってきたいと思います。
(重いけど、割った時のために!)
去年は、日本食の材料をスーツケースにたくさん入れてきたので
「日本食レストランでもオープンする気?」と欧米人にからかわれました。
お箸を袋に入れて、キレイに並べて、
小さな陶器に見た目美しく料理を盛り付けて出すとき、
日本人として生まれてよかったな~と思いましたよ。
なんだか、セレモニーという感じで。
招待された方も、茶室に招かれた客人のように、最初、ちょっとかしこまっていました。
たまには、こういうのもいいですね!
日本の文化を多少なりとも楽しんでもらえてよかったです。。
みなさんもよかったら、数少ない外国の食材で作れるレシピ
教えてくださいね。
インド人のお宅に招待された時の話
先日、インド人ご一家のお宅に招待されました。
アシュラムで待ち合わせ、バイクで、彼らの住む村まで。
初めて来る場所です。
私は、ごちゃごちゃしたタウンか、
アシュラムの周辺しか知らないので、のんび~りした素朴な
田園風景が広がる村を訪れるのは、とても新鮮な気持ちでした。
私が住んでいるアシュラムの周りでは感じることのできない、
ゆ~っくりと流れる時間、手のくわえられていない自然、
澄み切った空気、素朴な村人たちに触れ合いながら
バイクに乗ること30分。
家に着くと、ご夫婦の長女(20歳)、次女(16)、長男(14)
が自己紹介してくれ、名前を聞きました。
みんな、神さま、女神さまの名前です。
ご主人が、家の中を案内してくれます。
「ここがキッチン、これが皿を乾かす場所で、ここがお祈りをする場所。
普通インドの家は、キッチンは家の一番奥にあるんですが、
妻が、テレビを見ながらご飯を作ったりできるように、
また子供たちがリビングにいるときに、おしゃべりしながら
ご飯が作れるように、リビングの隣に、キッチンを作ったんです。」
とまあ、奥さんを愛されている様子がよくわかるお話!素敵ですね。
リビングに案内され、「これが、テレビです」との説明に、心の中で、くくく、と笑ってしまいました・・・
次は、中庭。
雨が家の中に入り込むようにして、暑さ対策をしているとの説明。
なるほど~!インドでは、暑さ対策をしなければ、絶体絶命ですものね!
一般のインド人の方たちがどのように暑さ対策をしているかがわかり興味深かったです。
私は普段、ご飯を作る時は、買ったお水(20Lの大きなボトルを買います)で野菜を洗ったり、煮たりするのですが、一般のインド人の家庭では、普通の水道水を使うはず・・・
私はこの水で、2回、かなりひどい腹痛を起こし、1週間寝込んだ経験があるので、ドキドキ・・・
でも、村全体で使っている水は、水道水でも大丈夫だよ、との説明。
確か、以前お腹を壊したときにも、聞いた同じ説明だったので、大丈夫かなと思っていましたが、その言葉を信じて、いただきました。結果、何事もなかったです!
お昼には、カレーそして、ダルという豆を粉状にして、小麦粉を混ぜて油で揚げたスナックをいただきました。とても美味しかったです!
長女のPさんが、昨年結婚されたとのことで、写真を見せてもらいました。
なんと招待客2000人だそうです!
写真集はとても分厚く、「この人が、一番目の伯父さん、この人は二番目の伯父さん・・・三番目が・・」など説明を聞きながら1時間以上写真を見ていたでしょうか。
疲れてきましたが、失礼にならないように、最後まで見終わり、ほっと一息ついていると、
「次は、お母さんの結婚式の写真集!」と、次の分厚い写真集が現れました!(汗・・・笑)
ご飯の後、チャイが出て、ゆっくり過ごした後、長女のPさんが、ダンスが好きだと言うのでPさんと私で踊りました。Pさんは、インドのアップビートな音楽で。
彼女は、ちゃんとダンスを習ったことがないのに他の人たちにも振付ができるのだとか!すごいですね。
妹の、Lさんが、私のダンスで、体が柔軟なのを見て、「私もヨガをやりたい!」
彼女はまだ16歳なので、今からヨガを始められたら、すごくいいですね!
結婚したばかりの長女のPさんも、子供を生む準備として、ヨガをしたい!とのこと。
ヨガに関心を持ってくれる人が増えるのは、とても嬉しいことです!
知らない間にPさんが、弟のK君に頼み、水を買いに行ってくれたらしく
「はい、どうぞ。あなたが喉が渇いてたの、知ってたのよ!」とボトルを手渡され、感激!そうです、すごく喉が渇いてたんです!でも、水道水しかないので、我慢してました。
20歳なのに、しっかりしてます。お母さんが働きに出ていたので、
妹、弟たちの面倒を母親代わりに見ていたそうで、20歳と思えないほどの貫録があります。
さて、そろそろ帰ろうかなとしていると、みんなが、銀のお皿にプレゼントを入れて、手渡してくれました。
赤と白のバラと、第三の目につけるビンディ(女性のおしゃれ用です)、
髪の毛を結ぶゴム、手首にジャラジャラ何重も重ねてつけるバングルがありました。
こんなにおもてなしをしてもらった上に、プレゼントまで!
「今日、家に帰って夜ごはん作るの大変でしょう?」と、
お昼に作ったご飯の残りまで、箱につめてくれました。
また、「あなたの好きなインド映画のDVDをどうぞ」と数枚のDVDを貸してくれました。
去年、おととし、ケララのインド人ご一家のところへ遊びに行った時もそうでしたが、
「え~!こんなにも!」と驚くくらい、ほんとに、インドの方たちは、最大限のおもてなしをしてくれるんですよね!
家族総出で、自分ひとりに集中しておもてなしをしていただけるなんて、
本当に贅沢でありがたいことです。
数日後、ヨガに興味を示したPさん、Lさんをうちに招待して、ヨガをし、ランチを食べました。
二人とも、お出かけということで、きらびやかな衣装で登場。
おうちにいたときよりも、何倍も美しく見えました。
インドの方は、衣装も、アクセサリーも、とにかく、キラキラしていて、
目が眩みそうなくらい輝いています!
ヨガでは、3人で愛のやりとりを感じ、3人ともとてもエネルギーが強くなったように感じました。
ランチでは日本のカレーを作りました。スプーンを出して渡すと、手で食べ始めたので、
インド料理や、インドのお店や、インドのおうちでは手で食べるのが普通に感じていたけど、
自分が作った料理を自分の家で、誰かが手で食べるのを見て、一瞬、頭の中が混乱しました。
「そっか、そっか、すっかり忘れてた!インドの人は手で食べることに!」
もう、インドも4年目で、すっかり当たり前になっていたはずなのに、
シチュエーションが違うと、こうも頭は混乱するものなんですね。
その後、うちのアパートの窓に使うカーテンを買いに、二人につきあってもらいました。
二人のお母さんが、布を売っているお店で働いているのです。
二人がしっかり、窓の寸法を測り、布もどれくらい必要かを考えてくれ、
「あなたは隠れてて」といって、レジでインド人価格で購入してくれました。
しかも、後で、「これはプレゼントです」と何メートルもの布をプレゼントしてくれたのです。
この前のおうちにお邪魔した時のお返しに、うちに招待したはずだったのに、
またもや、お世話になってしまいました・・・
残りの人生は、お返しのために生きていくんじゃないだろうかと
インドの人のおもてなしに出会うと特にそう思いますね。
でも、本当に、私たちは、生まれてから、両親や兄弟、友人やいろんな人、自然からたくさんのものを与えられて育ってきて、きっとこれから死ぬまでも
たくさんのものを与えてもらうんでしょうけど、
今後の人生全てをお返しのために使っても足りないくらい、
数え切れないくらいのものをいただいているんですよね。
インドですからね・・・目をつぶりましょう
以前、友人がインドに遊びに来た時の話です。
友人がレストランで注文した食べ物の中に、
アリさんが数匹いて、
それで、彼女は食欲が失せてしまいました。
しかし、お店の人も、アリくらいでなんだい、ノープロブレム!(問題ないよ!)
みたいな態度ですし、
「アリがいるよ」と言っても、
Just take it!(取ればいいじゃん!)
みたいなことを言われるのがおちなので、
私たちはそのまま食事を続けました。
数日後、その話をインドに住んで十数年のあるヨーロッパ人の友人にしたところ
That\’s nothing!(そんなの、何でもないじゃん!=アリくらいでなんだい!)
やはり、こんな反応。
インドに日本からお客さんを連れてくる添乗員さんなんかは
日ごろ大変な思いをしてるんだろうな~と想像しました。
私も先日、インド人の友人とインドのローカルな店で食事をしていたところ、
突然、天井から大きな虫さん(何の虫かはわかりません)が、
ドテーっと、私の皿の中に落ちてきて、
思わず、ギャー!!!っと叫んでしまいました。
穏やかだった店中のお客さん(全員インド人)と店員さんの視線を一気に集めた私は、
\”India, India…\” (ここはインドですからね、こんなのフツー、フツー)
と自分を落ち着かせ、笑い飛ばし、
何事もなかったかのように穏やかな雰囲気に戻った周囲に
溶け込みながら、私も何事もなかったかのように食事を続けました・・・
数年前にも、また別のインド人の友人と食事をしていたとき、テーブルを
サーっとゴキブリが走っていって、
「ギャー!」
店中の視線を集める私に
恥じいった顔の友人は、
「君は、何かゴキブリにトラウマがあるの?幼少期に怖い思いをしたとか」
「いえいえ、日本では、99.9%の人は、レストランでゴキブリを見るのは嫌なはずですよ」
と言っても、信じてはもらえず・・・
India…India…!
ここはインドですからね・・・
とやはりまた、自分をなだめて、笑い飛ばすほかないのです。
さすがインド人、「永遠」の概念が違います
あるインド人女性の友人が結婚して、
旦那さんからもらったという金のネックレスを見せてもらいました。
これは伝統的な習わしなのだとか。
結婚式の時に、旦那さんが、ひもを結んでくれるのだそうです。
ひもの部分は普通のひもで、金ではないのですが、
これは、結婚してから6カ月目に取りかえるのだそうで、
もうすぐその日が来る、という話しをしていました。
「で、その後は、永遠(forever)に同じひもを使うの?」
と私が聞くと、
「永遠じゃないわよ!!笑
死ぬときまでよ」
との返事・・・!
う~ん、さすがインド人!感心しました。
もちろん、私は、死ぬときまでを永遠という言葉で表現したんですが・・笑
彼女にとっては、「永遠」とは、肉体が生まれても死んでも、ずっと続いていく時間
日常的にそういう反応がすぐさまできるというのは、
よっぽど小さいころから身に着いている概念なんですね。
インドの豆腐屋さん
うちの玄関先まで、いつも豆腐を売りに来てくれるインドの豆腐屋さん。
このアパートに引っ越してきてから初めてこの豆腐屋さんの存在を知りました。
以前は、スーパーの冷蔵庫に入っているのを買っていましたが、
実はこの方が、その豆腐の産みの母だったようです。
お味噌汁に入れたり、揚げだし豆腐あんかけを作ったり、
そのまま冷ややっこで、上に黒ゴマ、しょうが、わかめなどをトッピングしたり、レモン汁と醤油を混ぜてかけたりなど、
小魚と一緒にバターで炒めて醤油で味付けしたりなど、
いろいろ楽しんでいます。
毎週、50ルピー(約100円)分買っています。
なかなかの量です。日本の豆腐より、硬くて、きめは粗いですが、
豆腐がインドで食べられるというだけで、感動です!
ちなみに、豆乳も売ってます。
1リットルでおよそ90ルピーから200ルピー(180~400円)。
インドにしては、ちょっと値が張りますが、
牛乳は飲めない私にとって、豆乳は必須アイテムです。
豆乳でチャイを作ったり、
豆乳スープで美味しいパンを食べたり、
朝、たくさんのナッツやドライフルーツの入ったシリアルを
食べる時にこの豆乳を入れて、幸せをかみしてめています。
大きな猿が家の前に出現!
今朝、部屋を出たら、なんとベランダに大きな猿が2匹いました。
下の方を見ると、もう2匹いました。
こいつらは、あまり見かけない、とても大きな猿です。長い尻尾と、黒い顔が特徴。
山の中では見たことがありますが、山から4匹で下りてきたとは!
「きっと、ホリデーで、降りてきてるんでしょう」
との近所の方のセリフ。かわいいコメントですね。
普通の猿に比べて、ジャンプがすっごくダイナミックなんですよね。
その存在感に圧倒されて、そこらへんにいる人たちは、みんな注目します。
今、ネットカフェに来て、ここのおじさんに、
「さっき、黒い顔の大きな猿が降りてきてましたよ。
珍しいですよね。こんなことあまりないでしょう?」
と言うと、
「ご飯が山になくて、下まで探しに来たんでしょう」
との返事に、
「え?ホリデーで下りてきたんじゃないんですか!?」
と言うと、大笑いしてました。
可愛いリスが私の先生
今の一番の楽しみは、ベランダに座って、
リスたちが木の上で遊んでいるのを眺めていることです。
なんだか、老後の楽しみみたいですけど・・・笑
木から木へ飛び移り、ちょこちょこ歩くさまは、
とってもかわいくって、ずっと見ていても飽きません。
木の実を探しては食べ、少し休憩したら、
また木の上を走りまわって遊ぶ。
過去を思い出してブルーになったり
未来を思い煩って心配事を増やすこともない。
ただ今この瞬間の生を100%生きているリスたちが
「今を生きる」ということを いつも思い出させてくれます
ニャンコ先生ならぬ(昭和時代の人は知ってますね!?笑)
リス先生いつもありがとう
インドの路地裏でトイレを借りた時の話
昨日、タウンに用事があり、友人と行ってきました。
途中、ローカルな人々が住む路地裏を通っている時、トイレに行きたくなりました。
イギリス人の男性が、「ほら、あそこ、トイレじゃない?借りたら?」と、野外に設置してあるトイレを指さしました。
言葉が全く通じないローカルの人々に、身振り手振りで、トイレを貸してほしいと頼み、中へはいっていきました。
中に入ると、「何が欲しいの?」という仕草をインド人女性にされ、説明を試みました。
遠くから見ていた、イギリス人の友人は、「いいから、進め、進め!」 説明なんかしなくていいから、どんどん行けというわけです。
なんとか用を済まし、道に戻ろうとすると、友人たちを囲むインド人の人だかりができていました。
な、なんだ!?この観客は?友人に写真をパチリとやられました。
「みんなが見に来てるよ~。○○ルピー払ったら、見に行っていいよって、僕、みんなから徴収しようとしたんだけど!笑
君は伝説の人になったね!」
地元では珍しい外国人がトイレを借りにきたとのことで、物珍しいものを見学しに、人々が集まっていたのでした。
自分でも大笑いしてしまうシチュエーションでした。
インドの婚活事情
日本では、最近、「婚活」が流行っているようですが、
インドでも、息子、娘が結婚適齢期になると、親が積極的に「婚活」に乗り出すようです。
女性は、20-25歳、男性は28歳くらいから、が平均のようですね。
日本では、自分で自分の相手を探さなければなりませんが、
インドでは、それは「親の責任」とのことで、子供が適齢期になると、
親類縁者に頼んで、最適な人を探すそうです。
よく見るのは、週末の新聞2~3ページをさいて掲載されている、結婚相手募集のコーナー。
カースト、年齢、身長、学歴、職業、そしてハンサムとか色白とか、性格がいいとか、お金持ちだとか、
そういうことまで書いてあります。笑
親たちがこぞって、自分の娘、息子のために、よりよい相手を探しているのが伺えて、とても興味深いです。
インドの若い子たちが、日本は、ほとんどが恋愛結婚と聞いて、「日本に行きたい~」と言っていましたが、それくらい、インドでは恋愛結婚は稀みたいですね。
聞くとこによると、インドの90%がお見合い婚みたいです。(正確な数値かどうかはわかりません。電車で会ったインドの方が、大方そうだろう、という感じで話していたので)
好きな人がいても、今の時代でも「親の言うことが絶対」なインドでは、なかなか恋愛結婚は許されないようです。
でも、それが当たり前で育ってきているので、「仕方がない」と最初から、恋愛結婚なんて視野にいれていない感じですね。
インドのいろんな文化や習慣を見ていると、戦前の日本のようだな~~と感じる時がよくあります。
(実際に、戦前を経験したわけではないので、イメージですが・・・)
ちょっと堅苦しいような・・・
でも、最初は違和感を感じていた、このインドの風習も、よくよく考えてみれば、理にかなっているとこもあるな~と。
西洋や日本は、まず「愛」があって、その他の条件は後から考えるという順番ですよね。
また、おつきあいが始まって、相性をしばらく見てから、結婚が視野に入ってくるという順番。
これらが、インドでは、全く逆なんですよね。
まず、条件がある。そして、結婚がある。
その後に、付き合いが始まり、愛が始まる。
結婚後、一緒に暮らしながら、愛をはぐくんでいくんですが、
一緒にいれば、情がわいてくるのが、人間。
よっぽど相性が悪い相手もいるかもしれませんが・・・
愛以外の条件では全て問題は解決されているわけですから、
西洋や日本の私たちの結婚より、失敗はしにくいのでは・・・?と思ったり。
(問題が起きても、当人たちより、周りの家族がみんなで解決してくれるそうです)
あらかじめ、条件を考える時、両者が「全てにおいて同じ、同等」ということが大事だそうですから
それがトラブルが回避しやすくするための知恵なのかな、と思ったり。
(もちろん、お互いの差が返って、良い面をもたらすということもあるでしょうけれど)
しかし、女性の立場は、依然、低いインドですので、結婚後、女性たちは苦労しているかもしれませんね~・・・
(結婚の際、女性が男性に、お金、ゴールド、土地を贈り、結婚式の費用まで持つとのこと!
しかも、家庭での扱いは、お手伝いさんのようです・・・)
インドの女性たちも、自由になれる日が早く来るのを願ってやみません・・・。
(それでも都市部では変わりつつあるようです (^^)
ーーー
インドの結婚って・・・絶句! と思う話しは、ゾロゾロ出てきますので、まだまだネタが尽きません。
インドでは、結婚相手の候補者が選ばれると、まず、父親同士が会い、
女性側から、いくらくらいの持参金を渡すかという話あいがあるそうで、
それで、両者がOK、となると、結婚が決まり、両者の付き合いが始まるそうです。
まるで、ビジネス! と言う感じがしたのは私だけではないはず。
また、結婚式が終わらなければ、キスもしちゃいけないんだとか。
「日本では、全く逆ですね。最近では、できちゃった婚っていうのも多いんですよ」と、
インドの結婚事情について説明してくれた、インド人のおじさんに話しました。
昔は、顔も見ずに、親が決めた相手と、結婚が決まり、結婚式当日に初めて
結婚相手の顔を見るということがあったようですが、
最近では、両者が会って、「ちょっとピンとこないから他の人も探してほしい」
ということもできるようになってきているようで、
また、結婚式まで6カ月間の期間があって、電話で話したりはできるのだとか。
どの方に聞いても、この「6カ月」という期間は大方決まっているようです。
日本では、付き合って、もう何年もたつのに、いつ結婚しようか決めかねているというカップルも多いでしょう。
決断がズルズル長引いて、結局結婚に至らずというケースもよく聞く話ですよね。
それが、インドでは6カ月と決まっているので、はっきりしていて、迷う必要もないし、画期的だと思いました。
ところで、どの国にしろ、長期間住んでいると、よいとこだけでなく、ダークな面が見えてしまうもので・・・。
インドの結婚に関して、いろんなダークなお話。(あまり悪いニュースを見たくない方は、この後は読まないでくださいね)
たとえば、持参金の問題ですが、ある友人から聞いた話、この持参金をめぐって殺人事件も起こるそうです・・・
持参金欲しさに、夫の母親が、お嫁さんを殺して、また新しいお嫁さんをもらい、新たな持参金を手にしようとした姑がいた・・という事件があったそうで。
サリーに火をつけて、焼き殺したそうで、姑は「調理中に、サリーに火がついてしまった」と言い訳をしたのだとか。
他にも、「親が言うことは絶対」なインドにおいて、親のいいつけに背き、子供が好きな相手と恋愛結婚をしてしまった場合、両親やその他の家族が、自殺を図るということも、実際起こっているそうで・・・
初めて聞いたときは、そんな大げさな、とか、うそでしょ?と思いましたが、数人の人に確認してみると、真面目な顔で、それは本当に起きていることだ、との返答。
今でも、カースト制度が、人の心の中に強く存在しているインドでは、別のカーストとか人種、別の宗教の人と結婚することは、その家族にとって、「血」を汚すことになるという考え方なんでしょうね。
いろんな話をしてくれたインド人のおじさんは、もう一族が何百年も、キリスト教らしく、「もし娘さんが、ヒンズーの人と結婚したいと言ったら、どうします?」と聞いてみると・・・
「娘がそうしたいなら、結婚するがいい。ただ、家からは出て行ってもらう。金の援助も一切しない!」といつもは、ひょうきんなおじさんが、OUT!(出ていけ!)と、家から追い出す仕草をしながら強い感情のこもった口調で答えました。
結婚に関しての決まりは本当に強くて揺るがないようですね。話を聞くたびに、驚いてばかりです。
おおざっぱで、ゆるやかで、テキトーな人たちに見えますが、私たちには考えられないほどの縛りがあるようです。
しかし、こんな結婚の風習は伝統的な社会だからこそ残っている側面でもあるし、逆に、私が好きな神聖さや、精神性の高さ、多くの聖者が未だに多く存在するというのも、伝統的な社会だからこそなんですよね。
今は、とても自由になった日本。女性も男性とほぼ平等になり、家庭でも、社会でも比較的自由になりました。
戦争を肯定するわけでは決してありませんし、戦争自体は、もう二度と起きてはならないことだと思いますが、今、歴史を振り返ってみると、
戦争でアメリカに負けて、完全降伏したことが、今の自由な日本を作ることになった・・・エゴを手放すこと=「完全降伏」なわけですから・・・
戦後、日本の女性の地位を向上させるための条文を作ってくれたのも、アメリカ人女性だったといいます。
もし、戦争に勝っていたら、今も、まだ、軍国主義のお堅い国で、親の言うことが絶対、男の言うことを全部聞くのが女性、という社会が続いていたかもしれない。ひょっとしたら、今の日本は、インドのような社会だったかもしれない。
・・・そんなことを、インドの社会を見ながら、近頃感じています。
(私は、政治や歴史にも詳しくないので、この記事は、ただの個人の感想ということで、反論があったとしても、お許しくださいね)
インドの婚活の話から、だいぶそれてしまいましたね・・・笑
スカンダアシュラムで出会った猿と仲良くなる
今日、アルナーチャラの中にあるスカンダアシュラムへ友人と行ってきました。
スカンダアシュラムは、ラマナアシュラムから、ちょっと上の方にあります。
日頃からよくいくのですが、大抵、いつも一人でいって、瞑想して帰ってきます。
今日は、最近知り合った、イギリス人の旦那さん、チベット人の奥さんと一緒に。
瞑想をしばらくしたあと、外に出てみると、生まれたてのような子猿を抱いた猿が何匹もいたんです。
インド人の方が、餌のやり方を教えてくださり、豆を一個ずつ自分の手に載せると、手をだして食べていました。 こうして、じらしつつ、餌をあげるのがポイントだそうです。
全部上げると、さっさと逃げてしまいますもんね。
インドの猿の神様ハヌマーン
猿たち、みんな、おとなしくして、たくさんの写真を撮らせてくれましたよ。インドは、猿の神様、ハヌマーンがいます。だから、猿に対しても神様みたいな扱いをインド人たちはするんですね。
他の地域では、人を襲ったり、食べ物を奪う猿たちがいますが、このアシュラムの中にいる猿たちは、平和な猿たちでよかったです。猿好きな私としては、とってもいい思い出になりました。嬉しかったです~
ラマナハマリシと猿のエピソード
ラマナハマリシと猿のエピソードも有名です。
ある日、ラマナが、新聞で、猿が増えすぎて困り、猿狩りをすることにした政府がやってくると知り、猿のボスに伝えたそうです。「仲間を連れて、今すぐこの村を去りなさい」
その日のうちに、村中の猿がいなくなったとのこと。
猿といい関係を築いていたラマナ。だから、ラマナの瞑想していた洞窟の前にいた猿たちも、大人しく、礼儀正しくしてくれているんですね。
ラマナがご飯を食べている時、猿たちも目の前でご飯を食べようとしていたのですが、ラマナが食事に手をつけるまで、大人しく待っていて、ラマナが食べ始めてから、猿も食べ始めた、というエピソードもあります。
このお猿さんたちは、ラマナと仲良くしていたお猿さんたちの子孫でしょうね、きっと(^^)
もっといい写真がたくさんあって、独り占めするのはもったいないので、ぜひ、見ていただきたく。
(アルナーチャラの丘より)
く、く、く・・・かわいい!
家族団欒♪
おかあさ~ん、抱っこして~!
よっこいしょ・・・
おかあさんのお腹はあったかくて、気持ちよく眠れるなあ~
スヤスヤ・・・
そんな声が聞こえてきそうな猿の家族でした。