○ケララのコーチンで見たカタカリ
もう、3回目か4回目になるカタカリ観賞ですが、
毎回違うお話に魅了されます。
今回は、マハーバーラタのある一節より
弓の達人であるアルジュナが、自分の才能は
シヴァ神の恩寵であることに気づかず、天狗になって
シヴァより高い鼻をへし折られるというお話。
天狗になっているアルジュナに対して怒ったシヴァは(本当は怒っていないが、怒った
ふりをしている)アルジュナと戦い真実に気づかせようとします。
その間、シヴァの奥さんパールヴァティは、我が子のように思うアルジュナに対し、気遣い、守り、母性を表します。
また夫のシヴァとアルジュナとの間を取り持つように、女性の細やかな気遣い、温かさ
が、踊り手によって、表情、身振り手振りで豊かに表現されます。
シヴァによって、こてんぱんにやっつけられたアルジュナは
やっと自分の才能はシヴァによるものだということに気付きます。
本当の謙虚さに目覚め、シヴァに対し、手を合わせて祈るアルジュナ。
そして、シヴァとパールヴァティが、まるで本当の我が子のように、温かくアルジュナを想い、幸せを祈るシーンで幕を閉じます。
この最後のシーンで、ジーンときて、目がうるうるしてしまいました。
動画も撮ってきたのでよかったらどうぞ♫