キャンピングカーで旅をしているとき、シャーに聞いてみました。
「シャー、髪は染めないの?」
出会った時から白髪はずっとそのまま。
「娘にも、『髪の毛染めたら私と姉妹と思われるくらい若く見えるのに、なんで染めないの?』と言われるけど、
自然は私に白髪になって欲しいと思っているのに、
髪を染めるのは、自然に逆らっているような気がするの」
感銘を受けて、「すごく素敵ね、その考え方!」と私は言いました。
「私は同じ年齢の人と会っても、自分の内面はずっと若いと感じる」とも言っていました。
ダンスもするし、旅もたくさん出かけて、いつも好奇心旺盛な彼女は、たしかに年齢を感じさせません。
今、56歳だそうです。
なんだか白髪でいるのが、逆にかっこよく感じてしまうような。
若く見せたい気持ちも悪いことではないし、それをしてはいけないというわけではない。
でも、歳をっていくこと、老いていくことに不安や恐れを抱くくらいなら、
白髪を、年齢を美しく重ねたことの証としてみなす方が、気分も軽く明るくいられるはず。
夫のメイエルや、他の海外の友人も同じことを以前、
「白髪は、知性の顕れ」と言っていて、
若い人よりも、経験や知識を蓄えていることの証とみなすようですね。
私たちが「白髪になったら、染めなければ、老けてみられる。みすぼらしい」と思うのは、完全に、社会や周囲の誰かに呪縛にかけられてしまったからですよね。
私は、ケミカルな毛染めは刺激が強すぎて嫌いでほとんど使ったことがありませんが、
ヘナは髪が丈夫で健康になるし、艶が出るし、香りも好きなので使っています。
これからもヘナは使うと思うけど、
白髪が増えたり、老いの兆候が顕れても
恐怖を感じることはなさそうです。